MUKU-DATA  杉浮造り板(格天井用)にカラーワックス塗布

先日杉の腰板や格天井など少し整理をしていました。
そんな中、古すぎて表面を削り直さないとテープの染み?汚れが取れないものがあって、
でもこれ面白い杢だし、ちょっと悪戯してみようと
以前から余っていたグレーのウッドワックスで思い切って色付けしてみました。
(どちらかというと白木信者ですので色付けには少し抵抗もあるのですが、
地域によっては建物の差し鴨居や梁に漆や柿渋など塗り込む文化もありますので、良い悪いではないのですが・・)
しかも塗るのは伝統的日本古来からの松煙や柿渋ではなく、
直ぐ手元にあった簡単なカラーウッドワックス・・・ 邪道でしょうか・・?

ワックスは簡単に誰でも塗れますので、以下の写真のようにウエスで塗り込み、
ある程度乾いたら今度は乾拭きして、完成って感じで
時間はほんの数分です。

汚れが落ちない白木よりは、古色ワックスで全体に色付けした方が
この板の場合良く見えるように感じます。  ?

数寄屋建築部材として使われる舟板や水車板も、少し緑がかった色が良しとされていますが(それは水と共に長く使われ苔が色づいた寂びた感がいいのでしょう・・)
時々銘木屋経由で出てくる材の多くは汚れなど金ブラシで落とした後に、
実は緑に少し色付けされているものが多いのも事実。
いかに古色の風合いを出すか、出せるか?が銘木店のセンス、力量ともいえるのか思います。

早速、夜は古色風味にした板を乾拭きしつつ、お酒をいただきました。
次回は松煙等、試してみようかと思います。